用例 墨場必携

少字句篇3(二~六字)


2022.8.9UP

游魚動緑荷 陸游
(半切扁額)

池の魚が蓮の葉を動かしてたわむれている。

眞獨 大學 日沼古菴書 書道三体字典

2022.5.19UP

眞獨 大學
(半切1/2扁額)

ひとりつつしむ。

修養の要点は自己にきびしくすることである。

安禄 晋書 書道三体字典 日沼古菴書

2022.3.21UP

安禄 晋書
(半切1/2扁額)

与えられた俸禄に満足してくらす。

遠山眉 杜牧 書道三体字典 日沼古菴書

2022.1.8UP

遠山眉 杜牧
(半切扁額)

遠山の黛ともいう。美人の眉。

明則誠 中庸 書道三体字典 日沼古菴書

2021.11.6UP

明則誠 中庸
(半切1/2)

心が明らかになれば、それが誠である。

亢龍有悔 易經 書道三体字典 日沼古菴書

2021.7.12UP

亢龍有悔 易經
(半切扁額)

天にのぼりつめた竜には悔いが来る。

盛んなものは衰える。

簡事養精神 陸游 書道三体字典 日沼古菴書

2021.7.11UP

簡事養精神 陸游
(半切)

雑事を避けて心気を養う。

澄神以凝虚 宇初 書道三体字典 日沼古菴書

2020.12.31UP

澄神以凝虚 宇初
(半切)

神も虚も心のこと。

心気を澄まし落着ける。

自彊不息 易經 書道三体字典 日沼古菴書

2020.10.25UP

自彊不息 易經
(半切扁額)

自らつとめてと止まぬ。

修養鍛錬を怠らぬ。

忘憂物 陶淵明 書道三体字典 日沼古菴書

2020.9.5UP

忘憂物 陶淵明
(色紙)

一杯飲んで憂いを忘れることから、

酒のことをいう。

曲則全 老子 書道三体字典 日沼古菴書

2020.7.25UP

曲則全 老子
(半切2/3扁額)

きょくならば、すなわちまったし。

使い道のなさそうな曲木は、

切られる心配がない。

和顔愛語 大無量壽経 書道三体字典 日沼古菴書

2020.7.5UP

和顔愛語 大無量壽経
(半切)

穏やかな顔つきと優しい言葉遣いで人に接せよ。

仰觀山俯聽泉 白居易 書道三体字典 日沼古菴書

2020.6.19UP

仰觀山俯聽泉 白居易
(半切扁額)

青山を仰ぎ見、脚下の泉声に耳をかたむける。

臥對一紅雲 施愚山句 書道三体字典 日沼古菴書

2020.5.23UP

臥對一紅雲 施愚山句
(半切)

臥して一紅雲に対す。

求諸己 論語 書道三体字典 日沼古菴書

2020.4.19UP

求諸己 論語
(半切2/3扁額)

何事でも自己に反求する。

2019.11.10UP

断金 易経
(半切1/2扁額)

金をも断ち切るほどの強い友情。

2019.11.10UP

冬來幽興長 唐庚
(半切)

冬になって物静かな興趣はつきない。

2019.10.20UP

凝霧 蘇軾

(半切1/2扁額)

たちこめた霧。

2019.9.15UP

樂天知命 易經

(半切扁額)

天命をさとって楽しむ。

孔子も五十にして天命を知るといった。

2019.9.6UP

簟涼 岑參句

(半切)

寝部屋は涼しい。
簟(テン)は竹で編んだむしろ。

2019.7.27UP

物我两忘 菜根譚

(半切)

物と我とふたつながら忘る

虚静なる心境。

30.8.4UP

脚下照顧 禅語

(半切扁額)

自分の足元をよくよく見よ。

他に向かって悟りを追求せず、

まず自分の本性をよく見つめよという戒めの語。

29.11.12UP

吾喪我 荘子

(半切)

われ、われをうしなう。

自分の存在を忘れるほど深い思索に沈む。

無我無想の境地に入り、自己に執着しない。

29.7.2UP

䟽簾散春雨 張藻

(半切)

まばらなすだれに春雨がふりかかる。

28.10.2UP

年豊人楽 朱熹

(半切扁額)

五穀がみのり、人々が楽しむ。

28.1.31UP

雲破月來 入蜀記

(半切扁額)

雲がきれて月光がさして来る。

28.1.31UP

臨野水看浮雲 王世懋

(半切)

野辺の流れのほとりで浮雲をながめる。

27.9.27UP

抜本塞源 王陽明

(半切扁額)

木をきるなら根こそぎせよ。

水を止めるなら川の源をふさげ。

わざわいや弊害の原因を

徹底的に取り除くこと。

27.9.27UP

渟膏凝碧 文徴明

(半切)

渟は水が止まって流れない。停と同じ。

淵などの水の静かで青々としているさま。

27.7.26UP

羅浮春 蘇軾

(の見える半切3/4扁額)

蘇東坡が羅浮山の見える恵州

にいた時、自ら作った酒の名。

27.7.26UP

鶯啼午夢長 袁枚

(半切)

どこかで鶯がないているが、

昼寝の夢はいつまでも覚めない。

27.5.23UP

枕簟嫰涼 陸游

(半切扁額)

竹席(かたむしろ)の上に身を

横たえると浅涼を覚える。

27.5.23UP

晨露夕陰 鮑照

(半切)

朝の露、夕べの木陰。

27.3.29UP

山濃谷艶 菜根譚

(半切扁額)

山の緑は濃く、谷間には花が美しい。

27.3.29UP

春風弄新陽 載復古

(半切)

新陽は新春。新春になって東風がそよぐ形容。

27.2.21UP

曲肱樂 論語

(半切)

肱(ひじ)をまげて枕がわりにするような

清貧の楽しみ。論語「子曰く、

疏食をくらい水を飲み、肱を曲げて

之を枕とす。楽しみまたその中に在り。」

27.2.21UP

醉如愚 杜甫

(半切2/3扁額)

醉うて愚なるがごとし。

清神茗一杯 栖霞
(半切)
神は精神、心気。
一杯の茶をすすれば
心気は自ら清まる。

陳去新来 淮南子
(半切扁額)
陳は古い。古いものが去り
新しいものが来る。

黄鳥銜落花 朱景素
(半切)
鶯が、散る花びらをくわえて飛ぶ。

祥雲 米芾
(半切1/2扁額)
めでたい雲

泣孤舟之嫠婦 蘇東坡
(半切)
感動のあまり孤舟の寡婦を泣かしむ。

擧酒屬客 蘇東坡
(半切扁額)
酒を挙げて客に属す(すすめる)。

寄蜉蝣於天地 赤壁賦 蘇東坡
(半切)
蝣於は朝生まれて夕に死ぬというかげろう。
短い命のたとえ。

南山壽 詩経
(半切扁額)
南山とは終南山。
中国陝西省の秦嶺山脈の東部にある山。
終南山がいつまでも崩れないように、
事業の永遠への祈りや
人の長寿を祝う言葉。

禪房夏木深 裴迪
(半切)
禅寺には夏の木立が
樹蔭を深くしている。

非禪 自詠
(半切1/2扁額)
禅にあらず。
無心を生じさせる力は禅にはなく、
技術の習得以外に方法がない。

世事雲千変 故事
(半切)
この世の出来事は
千変する雲のようだ。

獨歩青天 碧巖録
(半切扁額)
独自の高い境地の形容

旌旗蔽空 赤壁賦 蘇東坡
(半切)
旌旗が空を蔽う。

汲古 禅語
(半切1/2)
古(いにしえ)を汲む。
出会いを大切にし
そこから人生の新しい道を汲みだす。

思邪無 論語
(半切)
邪心がなく純真なこと。

松竹水聲涼 沈周
(半切)
松竹の緑を映じて
流れの音はひときわ涼しい。

暁霜楓葉丹 謝霊運
(半切)
あかつきの霜に楓は紅葉している。

斜陽照芳草 金若蘭
(半切)
夕日が芳草を照らしている。

在於得人 孔子
(半切扁額)
政治を行うには
人材を得ることが第一。

高談轉清 李白
(半切)
世俗を離れた高尚な談義は、
ますます清らかになっていく。

一葦渡江 禅語
(半切扁額)
ある夜、静かに、梁朝を辞した達磨は、
金陵から北に向かいました。
途中、揚子江を渡るのに葦の葉に乗り、
法力をもって、長江を渡る夜風に衣をなびかせ、
半輪の月の光を受けながら
ひょう然として未知の奥地に向かったとされる。

冬嶺秀孤松 陶潜
(半切)
冬の山嶺に一本松が秀でている。