お勧め書道用品のご紹介


私が普段愛用している書道用品を以下にご紹介させていただきました。日頃の書学のご参考となれば幸いです。
 なお、掲載の商品イメージには、楽天へ商品リンクが貼ってありますので、購入ご希望の場合は、クリックしていただければ、その場で購入手続きをすることができます。どうぞご利用下さい。

中国筆 群 善連湖筆製
 唐筆は安価の割りに毛質も良いことから、30年来、私は専ら唐筆(中国筆)を遣っています。日本筆も品質の高いものが沢山ありますが、高価であったりしますので、どうしても唐筆を選んでしまいます。毛の種類は、いろいろある中でも羊毛がほとんどです。私は、羊毛で毛が細く、特に穂先が水に浸すと飴色になるほど繊細なもので、仕上げも根元が筆管にしっかり詰まっているものが好みです。極端な長峰は、線質が恣意的に成り易いのであまり好きではありません。ここに掲げた「群」は、同種ですが大きさの違いで「英」、「至」などがあり、いずれも使い勝手が良いです。この種類以外では、「純羊毫聯筆」、半紙用に「玉版金丹」、大字用に「京楂」、短峰の「玉筍」、小筆では、「宿純羊毫中楷」がお勧めです。余談ですが、日本製では、越塚筆舗の馬毛で大字用の「汲古」は腰が非常に強く素晴らしい筆です。東京学芸大学名誉教授故田邊古邨先生が先代に依頼して作ってもらったと聞いておりますが、先代作製のものを私も数本持っていまして、気合いが足りないせいか、書く度に馬毛のバネで跳ね返されそうになる感覚でいつも驚かされます。

唐紙 本画仙紅星牌

唐紙 白蓮
 唐紙の紅星牌は展覧会用によく用います。滲みや擦れが適度なため、作品が作為的に成りにくく、素朴で使い勝手がよく手放せません。普段の練習用には、半紙では唐紙の「白蓮」や「毛辺」、半切では「粉蓮」を愛用しています。和紙では、「越前和紙」「美濃和紙」「土佐(伊野)和紙」など優れたものが各地にありますが、研鑽中の身としては、やはり安価な唐紙で書きまくっています。

唐墨 鉄斉翁書画寶墨
 やはり値段の割りに伸びや深みがあるため、どうしても唐墨ばかり使ってしまいます。中でも鉄斎は色味が丁度唐紙にマッチする気がしています。日本製も奈良の古梅園など精巧で非常に素晴らしいものがありますが、普段遣いの唐紙には、やはり鉄斎がお勧めです。

硯 端渓硯
 普段手紙などを書くために机上に5吋ほどの端渓硯があります。折に形や種類の違ったものを使い分けると気分も変わり良いものです。私は特に高価な硯は持っていませんが、時に書道用品店に立ち寄り気に入った硯があると欲しくなってしまいます。日常では得られない高尚な静寂さを与えてくれているようで、書を趣味としていることの喜びを感じます。

墨磨り機
 展覧会作品は大字が多いため大量に墨液が必要で、どうしても墨磨り機に頼ってしまいます。半切のかな作品程度では落ち着いて手で磨るのですが・・。

フリー額
 こういった額があれば、時折気に入った自分の作品を裏打ちして両面テープで留めるだけで鑑賞することができます。眺めているうちに段々と欠点が見えてきて書き直したくなったりもします。両面テープでちょっと留めているだけなので、いつでも入れ替えが可能です。日ごろの研鑽のためにはとても有効です。